- GBP/USD
- エントリー根拠:上昇→チャネル形成→下限ラインブレイク
- エントリー時間:2日21:15 売り
- エグジット時間:2日22:15 損切り
- 結果:-4pips

トレード備忘録
金曜日のポンドドルは“やる気なし”?それでもエントリーした理由【2025年5月2日】
こんにちは、FXトレーダーのいおりです。
今日は5月2日、金曜日。
正直言って、僕にとって金曜日は“静観推奨日”。
でも、そんな中でも「やると決めた理由」と「やっぱりこうなったか…」というリアルなトレード体験がありましたので、備忘録も兼ねて、今回のトレード記録をまとめておきます。
なぜ金曜日はトレードを避けるべきなのか
これは僕だけでなく、ベテラントレーダーの多くが感じていることかもしれませんが、金曜日の相場は“気まぐれ”です。
特にロンドン〜NY時間の後半にかけては、以下のような特徴があります:
- 週末前の手仕舞いが増える
- 新規ポジションを取りに来る勢いがない
- テクニカルが効きづらくなる
- 突発的な動きに振られやすい
- ファンダメンタルズ要素(指標や発言)でぶっ飛ぶ
これらの理由から、金曜の新規エントリーはコスパが悪いというのが僕の基本的な考えです。
それでも今日は、エントリーを決断しました。
ポンドドル(GBP/USD)の環境認識とセットアップ
まずは、今日のポンドドルの相場環境。

- 【長期】:強い上昇からチャネルに移行。その後にチャネルの下限ラインを下にブレイク。
- 【中期】:高値切り下げ、戻り売りの好機。
- 【短期】:ダブルトップ形成、ネックライン割れ。
つまり、テクニカル的には「売り」優位となる相場構造でした。
そしてちょうどタイミングを計ったポイントは、米国経済指標の発表直前。
普通ならここを避けるトレーダーも多いけれど、今回は戦略的に「指標前のフライング仕掛け」を選択しました。
経済指標直前のエントリー戦略
エントリータイミングは指標発表の15分前。
なぜこのタイミングで仕掛けたかというと、
- テクニカル形状(ダブルトップ+戻り売りポイント)が明確だった
- ヘッジポジションで先に利益を取る構えをしていた
- 想定より早めの動き出しが来る可能性があった
特に2番目のポイント、「ヘッジポジションの活用」は僕の中では重要な戦略
▼ヘッジポジションとは?
本命のエントリーポジションのリスクを極限まで減らす目的で、最短のターゲットで利確するリスクヘッジのポジション。
経済指標などでプライスが一瞬暴れる時にうまく利確できれば、本命ポジションの“クッション”になってくれる。
今回もこの戦略を採用し、まずはヘッジショートを利確(TP)。
これで最低限の損失対策は済ませたうえで、本命ポジションの売りエントリーを伸ばそうと気合を入れたんですが・・・。
結果:指標後は「やっぱり金曜」な動きに
指標発表後、一瞬の値動きで利益が伸びる気配もありました。
が――
その後の相場は、完全に“やる気なし”モード。
- 一時的に下落の勢いが加速 → すぐに戻される
- ボラティリティ低下
- ローソク足の上下にヒゲが頻出
- ダマしの動きが連続して発生
まさに、“金曜日あるある”の展開です。
本命ポジションも粘ったものの、じわじわと逆行→微損撤退となりました。
利確幅 < 損切り幅
= トータルでは小さな損失
とはいえ、大きなリスクを取らずに済んだという点では、想定範囲内の負けといえる内容でした。
金曜日トレードのリスクと教訓
改めて、金曜日のトレードについて感じたことをいくつか書き留めておきます。
【1】手仕舞い主導の相場はテクニカルが効きにくい
金曜のNY時間は特に注意。
参加者の大半が「週明けに持ち越したくない」と考えており、トレンドよりも利食い/決済の動きが支配しがちです。
テクニカルパターンが綺麗でも、それが無視されることもある。
“自分が見ているチャートは、他人も同じように見ている”という幻想は、こういう日に裏切られやすいです。
【2】「動くかもしれない」が厄介
金曜日は“基本動かない”けど、“たまに大きく動く”。
これがあるから、完全に無視もできないし、逆に“期待しすぎても痛い目を見る”。
トレーダーにとっては、非常に扱いの難しい日です。
【3】ヘッジポジションが精神的支えに
今回も、ヘッジで利を取ってから本命エントリーという形が精神的な安定につながりました。
どんなトレードでもそうですが、「負けても想定内」の範囲で戦うこと。
これがメンタル崩壊を防ぐ最大の防御だと改めて実感しました。
最後に:金曜日にどう向き合うか?
金曜日の相場は、ある意味で“テクニカルの試練”です。
セオリーが効かない、ダマしが多い、ノイズだらけの展開。
でも、そんな中でもルールを守ってエントリーし、撤退する――
この繰り返しが、僕にとっては相場に生き残る術です。
そして「トレードしない勇気」もまた、重要なスキル。
自分自身が負けたとしても、取りこぼしたとしても、納得できる行動こそが勝利の種かもしれません。