R7.5.1のトレード

  • EUR/USD
  • エントリー根拠:長期上昇トレンドラインの反発位置でのセットアップ
  • エントリー時間:1日20:00 買い
  • エグジット時間:1日21:15 損切り
  • 結果:-9pips

トレード備忘録

ユーロドルの日足三尊ネックライン割れと長期上昇トレンドラインの狭間で

こんにちは。FXトレーダーのいおりです。

今回は、2025年5月1日のユーロドル(EUR/USD)でのトレード記録を振り返っていきたいと思います。

テーマは「トレンド継続勢と反転推進派の狭間でどう判断し、どう処理するか」。

結論から言えば、今回は“想定通りのちょい負け”。

ただ、その背景には「セットアップの意味」「ヘッジポジションの扱い」「テクニカルと感情の距離感」など、多くの学びが詰まったトレードでした。

上昇トレンドの中に現れた三尊のネックライン割れ

まず全体の地合いを振り返ります。

ユーロドルはここ数週間、強い上昇トレンドを形成していました。日足で見れば、押し目を作りながらも明確に高値を更新する展開。買い勢が主導する流れでした。

そんな中、4時間足レベルで「三尊(ヘッド・アンド・ショルダー)」のチャートパターンが出現。

しかも、そのネックラインを下にブレイクしたことで、「売り圧力が強いのでは?」というシグナルが点灯した格好です。

ただ、これには一つ重要なポイントがありました。

それは、長期上昇トレンドラインを割っていないし、押し安値も割れていないという事実。

つまり、長期的には買い、短期的には売りという「相場のねじれ現象」が起きていたわけです。

数日ぶりのチャンス、焦りが入り込む局面

実は、ここ数日トレードに適したセットアップが見つかっていませんでした。

そういった時ほど、無意識に「チャンスを待ちすぎて焦る」ことが起きやすい。

そうした心理状態の中で、私は短期足のテクニカル根拠に乗ることを決意しました。

今回のエントリー戦略は、「買い目線の中での短期足根拠のロング」。

つまり、上位足がサポートから反発したあとで、売り圧力が残る中にあえて入る戦い方でした。

そのために用意していたのが、ヘッジポジションを利用したリスク軽減策

ヘッジポジションの戦略と結果

この手法は僕の中で定番の一つ。

いわゆる「先に安全圏を確保しておく」ための売買戦略です。

どういうことかと言うと、

  • 本命のエントリーを仕掛ける際に、分割エントリーを行い半分を最初のターゲットで利確。
  • それが利確(TP)できれば、その利益分が“本命ポジションの損失クッション”になる。

今回も、そういったヘッジポジションを先にTPし、ある程度の“安全マージン”を確保してから、買いポジションのホールド戦略です。

そして結果は…

まぁ、想定通り  ヘッジポジションはTP(利確)。ロングはSL(損切り)  という展開に。

チャートが上下の狭間で迷っていたこともあり、利幅は限定的、損切り幅もそこそこに設定していたため、「ちょい負け」で済んだ形でした。

ポジションを落とす判断基準

ここで少し、「利確と損切りのターゲット設定」について、僕の考えを共有しておきます。

私がポジションを落とす場所、つまりTPやSLの位置は、「どのセットアップを試したか」によって決まります。

たとえば、ダブルトップ系や明けの明星系、あるいはチャネルブレイクなどの“形”を基にしたセットアップは、それぞれ「ここを超えたら、次はここまで伸びる」という一定の“計算根拠”がある。

特にわかりやすいのが「ダブルトップ(ボトム)のネックラインブレイク」。

これが起きると、一般的には「山の高さと同じ分だけ価格が動く」とされますよね。

この“教科書的な値幅”は、短期足でも結構な確率で成立します。

理由を推察すると、ダブルトップ(ボトム)の山の先端や底は損切り注文を入れる位置。それと同じ値幅でポジションの一部を利確すると、仮にそこから損切りになったとしても理論上は負けなし。機関投資家達は人生が変わるほどの大金を投じているわけで、損切りポイントや利確ポイントなど入り口と出口を決めた上で、リスクを極力軽減しつつ利益の最大化を図る戦略をとっていると思われます。

だから僕は、その最初の“最低限のターゲット”に到達した時点で、ヘッジポジションを利確して落とすようにしています。

この時、感情を挟まないドライな判断が必須

「もっと伸びるかも」と思って粘ってしまうと、利幅が縮まるだけでなく、建値撤退や逆行による損切りにすらなることも多いです。

まとめ:焦らず、騒がず、確率で戦う

今回のトレードは、テクニカル通りには動いたけれど、思った方向には伸びきらなかった。

それでも、「想定された通りの損失」で終えられたのは、戦略の勝利だと思っています。

「ちょい負け」だけど、「良い負け」だった。

FXトレードでは、勝ちトレードばかりが学びじゃない。

むしろ、負けをどう処理したかで、その後のトレーダーとしての寿命が決まると思っています。

今回のような上位足と短期足のねじれた相場では、安易に飛び込むのは危険。でも、その中で自分のルールに則ったエントリーと手仕舞いができたことは、今後に活かせる経験でした。

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