【独り言】加藤財務相の「米国債カード」発言に感じた“市場の地殻変動”

こんにちは。日々、チャートと向き合うテクニカルトレーダーのいおりです。

今日はちょっと、為替の話というより「空気の話」をしたくて書いてます。
2025年春、財務相の加藤さんが「米国債を交渉材料にする可能性がある」と言ったらしい。最初は軽く流してたけど、よく考えると…これ、結構な“変化の兆し”かもしれない。

正直、こういう政治的な話って「自分には関係ない」って思いたくなる。でも、最近の相場を見てると、「個人トレーダーにも無視できない流れ」が静かに進行している気がしてる。

「有事の円」から「有事の米国債」へ

昔から「有事の円買い」って言葉があった。リーマン・ショックのときも東日本大震災のときも、なぜか円が買われた。「なんで日本の危機なのに円高?」ってよく言われたけど、それくらい“信用”されてたってことだよね。一部、日本の保険会社が保険金の支払いのために外貨建てを円転した影響もあったようだけど。

その後、ゴールドも同じように「安全資産」として扱われてきた。でも、ここ数年の流れを見ると、有事のときに“逃げる先”が変わってきた気がする。
それが…米国債。

確かにアメリカって、なんだかんだ言って世界の中心だし、ドルは基軸通貨だから当然そうなるのかなと。

トランプ大統領の関税政策と米国債の変動率

トランプ大統領の1期目も、関税バシバシかけて米中摩擦を激化させた。
その結果、米国債の利回り(=価格の逆)も不安定になった記憶がある。

最近も似たような動きがあって、金利上昇に合わせて米国債の変動率が高まってる。「本当に安全資産なの?」って疑問に思うタイミングが増えた。

しかも、そんな中で日本の財務相が「米国債を交渉カードにする」と言い出す。つまり、「売る可能性もあるよ?」って暗に匂わせてるわけで、これが外交カードになるほどの影響力を持ってるってことだよね。

じゃあ資金はどこに逃げるのか?

個人的に最近気になってるのが、「米国債が怪しくなったとき、次はどこに逃げるのか?」ってこと。

選択肢としてまず思い浮かぶのが、やっぱり「ゴールド」。昔ながらの安全資産だし、中央政府もコツコツ買ってる。でも、すでにかなり買われてる感もあって、ここから先どれくらいリスクヘッジとして機能するのか、ちょっと微妙。

次に「プラチナ」。工業需要もあるし、ゴールドより割安感もある。ただ、大きな資金が一気に逃げ込む場所としてはやや不安定かも。

で、やっぱり最近無視できないのが「クリプト(暗号資産)」だよね。
ビットコインなんて、“デジタルゴールド”なんて呼ばれてて、今年に入ってからの値動きもすごい。規制リスクはあるけど、「通貨不信」が起きたときには一番勢いがある。

ちなみに、流動性は低いけど、「日本の不動産」は外国の投資家からしたら相当魅力的な投資先らしい。円安で相対的に安く買えるし、中国と違って所有権を持てるっていうのも大きいし。日本人の自分からしたら他国の投資家に日本の土地を買われまくるのは不安でしかないけど。

マグマが溜まってる感じ

最近の相場を見てると、本当に“静かなマグマ”が溜まってるような気がする。
米国債は不安定、株のボラティリティも上昇気味、通貨は利上げサイクルで神経質。

どこかで誰かが大きなスイッチを押したら、一気に爆発するような気がしてならない。トリガーが何かは誰にも分からないけど、「次のクラッシュ」は間違いなく近づいてる。

クラッシュするのは株か、債券か、通貨か。
もしかしたら全部かもしれない。

“残心”という心構え

こういう不安定な時期に大切なのが、個人トレーダーとしての「心の姿勢」だと思ってる。
剣道でいうところの「残心」。
技を決めたあとも、気を抜かず、次に備える姿勢のこと。

トレードでも同じ。
勝ったあとに調子に乗って、ロット上げすぎて負ける…あるあるでしょ?
逆に、損切りしたあとにムキになってドテンかまして溶かすとか。

だから、どんなときも「気を残す」こと。今の相場は特にそれが大事だと思う。
米国債の価格がちょっと動いたとき、その背後には何があるのか、どんなリスクが潜んでいるのかを意識する。

まとめ:「静かな嵐の前に、静かに準備を」

今回の加藤財務相の発言は、単なる一言じゃなくて、かなり重みがあると思ってる。
日本がアメリカに対して米国債をチラつかせるって、それだけ世界が変わってきてる証拠。

これからの相場は、昔のような「パターン」で動かない。
ニュース一つ、発言一つでトリガーが引かれる。そんな時代。

だからこそ、自分のトレードスタイルを再確認しつつ、「何があっても慌てない自分」でいられるように、毎日ちょっとずつでも“残心”の心を鍛えていこうと思ってる。

以上、今日はちょっと長めの独り言でした。

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