こんばんは。
日々チャートと向き合う、テクニカル派トレーダーのいおりです。
さて、今日はちょっと“地殻変動”的なひとりごとを呟きます。
最近また、あの人――ドナルド・トランプ氏の話題が増えてきた。各所で「トランプ王制」なんて言葉もちらほら。で、今晩のニュース。これが、正直ちょっと衝撃だった。
「アメリカGDP、3年ぶりのマイナス成長」――。
この報道、侮れないと思う。これ、ただの数字じゃない。
トランプ氏が「アメリカ・ファースト」と叫びながら進めてきた一連の政策。その“ツケ”みたいなものが、いよいよ見えてきたんじゃないか? って話。
トランプ発言は、経済指標以上のインパクト
FXの世界って、本当に繊細なバランスで成り立ってる。
多くのトレーダーが注目するのは、FOMCや雇用統計、CPI、PCEといった経済指標だと思う。もちろん、僕もチェックしてる。でも、最近それらを遥かに凌ぐ影響を及ぼしているのが「政治発言」――とくに、トランプ発言なんだよね。
何が恐ろしいって、その即効性と破壊力。
指標は“予定された爆弾”だけど、トランプの発言は“予測不能な雷”。これが落ちると、テクニカルもファンダも吹き飛ぶことがある。
たとえば、「関税を再び引き上げるかもしれない」「ドルは強すぎる」なんて一言で、ドル円は100pips単位で動く。これ、マクロ経済モデルじゃ説明がつかない。チャートも裏切られる。まさに“潮の流れ”が変わる瞬間。
潮の流れを読むトレーダーの葛藤
相場を「海」にたとえることがあるけど、テクニカル分析って、波や風の動きを読む作業だと思ってる。でもトランプ発言って、その“海流”そのものを変えてしまうことがあるんだよね。
たとえば、短期的にはドル買いトレンドが出ていたとしても、突如「ドルは高すぎる。もっと安くするべきだ」と発言されたら、海流が逆転する。
するとどうなるか? 専門家ほど困る。
「ドルは上がるはずだったのに…なぜ落ちる?」
「経済理論では説明がつかない」
「利上げしてるのにドルが売られる?」
そうやって混乱したまま、損切りの嵐になる。
基軸通貨ドルの揺らぎとグローバルなジレンマ
今回の「3年ぶりのマイナス成長」というニュース。これ、ドルにとってはかなり重たい材料だよ。なぜなら、アメリカは世界の“基軸通貨”を担っている国。
ドルの信頼性って、単に経済規模だけじゃなく、「米国経済が強くて安定している」という前提の上に成り立ってる。
もしこの信頼が崩れたら?
他国にとっても、ドル建てで保有している外貨準備資産の価値が減るリスクが出てくる。
最近では中国や中東諸国が“ドル離れ”を模索する動きもあるし、この「トランプ・リスク」は、ただの政治ショーじゃ済まされない。
テクニカルトレーダーができること
じゃあ我々はどうすればいいのか?
正直なところ、「潮の流れ」は読めない。トランプの一声で方向が一夜にして変わる海原のなか、我々個人トレーダーにできることなんて限られている。
結論、いつも通りの答えに戻るんだよね。
「潮の流れを意識しつつ、日々のテクニカルが効く場面で粛々とトレードするしかない」
そう、これに尽きる。
特に最近、1時間足以上で上下に長いヒゲが出まくる相場が続いてるときは、絶対に無理に入らない方がいい。
ブレイクを狙ってエントリーしても、逆に戻ってきて即損切り。そのあとまた順方向に動いて「往復ビンタ」。
これ、トレード初心者だけじゃなくて、中上級者でもメンタルにくる。リズムが狂うから。
自分の土俵で戦うこと
僕のトレードスタイルは、あくまで「テクニカル重視」。
でも、それは“目をつぶってファンダ無視”という意味じゃない。
海流の変化を感じ取ったうえで、「今日は荒れてるな」と思えば相場から離れる。
逆に、「今日はきれいに波打ってるな」と思えば、タイミングを計って乗る。
この“距離感”が何よりも大事だと思ってる。
トランプ発言が出た直後は、ファンダメンタルズに傾いた相場になる。でもしばらくすれば、テクニカルがまた効いてくる。
その“戻ってくるタイミング”を見極めるのも、トレーダーの仕事のひとつだ。
最後に:情報に溺れるな、自分のルールを信じろ
トランプが何を言おうが、パウエルが何を決定しようが、我々個人トレーダーがコントロールできることなんてほんのわずかだ。
だったら、自分の土俵で、できることを確実にやる。
相場は“見ない勇気”も大事。
手を出さない日は、トレードしている日よりも、大事な「投資行動」かもしれない。
情報に振り回されず、自分のルールを信じて。
トランプ相場に流されず、潮の変化に気づいたら、一歩引いて様子を見る。
これが、僕が長く相場に生き残るためにやってきた“マイルール”です。
以上、今夜の独り言でした。